トリガーポイントを治療してもよくならない方へ

注射や針、指圧、整体、カイロなどで「トリガーポイントを治療しても良くならないんですよ」という方が来院されます。

トリガーポイントとは

トリガーポイントとは、筋肉の痛みに関連し、指で押すとその部位や離れた場所に響くような強い痛みを生じる点の事で、発痛点ともいいます。例えばひどい肩凝りがあるとき、肩や背中を指で押すとひどく痛む点がみつかります。その点はしこり(硬結)のようなところにあったり、ピンと張ったひも状の硬い所(索状結節)の上にあったりします。これがトリガーポイントです。

下の図は棘上筋のトリガーポイントです。棘状筋のトリガーポイント(×印)を押すと離れた場所(赤い部位)に痛みが出ます。

トリガーポイント 棘上筋

トリガーポイントマニュアルより抜粋

トリガーポイントが出来る原因

トリガーポイントが出来る原因は、同じ姿勢や動作を続ける事による筋肉の緊張や使い過ぎによる筋肉や筋膜の微細な損傷と考えられています。筋肉が損傷して痛むうえ、筋肉の緊張で血流が低下し、発痛物質が放出されて痛みが起こります。そして、その痛みが筋肉の緊張を招き、痛みを生むという悪循環に陥ります。その状態がいつまでも改善されないと、筋繊維が攣縮(けいれんして縮まる)し、局所の血流悪化で老廃物の排出ができなくなり、その結果トリガーポイントが出来ると説明されています。(トリガーポイントのメカニズムはまだ明確になっていません)

(痛み・鎮痛のしくみ 橋口さおり監修より参照・抜粋)

トリガーポイントの治療

当院では、トリガーポイントに対してアクティベータ器を使って施術をしたりその他の手技療法を行ったり、温灸器などを使って施術を行っています。

トリガーポイントがなくなり症状がなくなる人もいます。

トリガーポイントを治療してもよくならない方へ

トリガーポイントがあるにもかかわらず症状を発症していないケースもあります。また、トリガーポイントがあるが押さなくてもストレスなど何か思い出しただけでその症状がでるケースもあります。痛みを思い出しただけでトリガーポイントを押した時の痛みと同じ痛みを感じる方もいます。

私自身、以前慢性腰痛で、それに関連するトリガーポイントが臀部にあり治療院や自分でも色々施術しました。私の場合、慢性腰痛が治ってもトリガーポイントは何年も残っていましたが腰痛は発症しませんでした。

メンテナンスで来院されている方も症状がある時にあったトリガーポイントがそのまま残っている人もいますが、症状は出ていない人もいます。

腰の症状を訴えている人でも腕に関連痛が出る棘上筋(上の図)、棘下筋などにトリガーポイントがある人もいますが、腕には症状が出ていない人もいます。

筋肉は、トリガーポイントがなくても硬くなっても痛みが出ます。足がつって痛い思いをした人は多いです。あれです。痛いですよね。

また、筋肉が伸ばされても痛みを感じます。柔軟体操で前屈したり背中を押されて、ももや膝の裏がイタタタ・・・。それです。

オスグットなど成長痛と呼ばれているものは大腿四頭筋肉などが硬くなって四頭筋の付着部である脛骨粗面あたりが引っ張られることで痛みが出たり骨が出っ張ってきます。

筋肉は、過緊張し酸欠になると発痛物質が放出されます。

筋肉の過緊張は、姿勢や動作だけでなく自律神経系の交感神経の興奮でも起こります。

交感神経の興奮は、怒りや不安、落ち込みなどでも興奮します。

運動や柔軟体操などしているのに治療院などで全身の筋肉が硬いですねなんて言われる時は、交感神経系の興奮を考慮した方がいいかもしれません。

痛み自体を思い出したら痛くなった。

夫が帰ってくると痛みが出るが夫が会社に行くと楽になる。

この様なケースはもはや筋肉の問題ではありません。

トリガーポイントを治療してもよくならない時は、他にも症状の原因がある事があります。大抵、色々な事が複合しているケースが多いです。